スコットランド議会でSNPが第一党に

5月3日に行われたにスコットランド議会選挙の結果が確定しました。
2月のブログでも書いたスコットランド議会の選挙が5月3日に行われ、全129議席が確定しました。
これまで第一党を保っていた、ブレア首相の出身母体でもある労働党(LP)は50議席から46議席へ転落する一方、スコットランドの英国からの独立を主張するスコットランド民族党(Scottish National Party~SNP)が27議席から47議席へと大躍進し、第一党の座を獲得しました。保守党(CP)自由民主党(LDP)は1議席ずつ減らし、それぞれ17議席、16議席でした。その他の政党としては緑の党(GP)が7から2へと議席数を減らし、6議席あった左翼急進派のスコットランド社会党(SSP)議席を失いました。SNPは、やはりスコットランドの独立を主張するSSPの票を食って伸びた可能性もあります。
3月の北アイルランド議会選挙では香港出身の議員誕生が話題になりましたが、スコットランドでもグラスゴー選挙区で、イスラム教家庭のための学校の設立を訴えるバシル・アーマド氏がSNPから出馬し、アジア系初の議員として議席を獲得しました。このことは、外に向かってはSNPの寛容さを示すとも言えますが、基本的に民族主義的志向を示す政党であるがゆえに少なからず人種差別主義者も混在しているSNPの今後にも一石を投じることになるでしょう。
過半数を制する政党がなかったことから、連立が図られることになりますが、LPは今回、一歩引いて構え、SNPが中心になって組閣すべきであると言っているため、内閣はSNPが中心になると思われます。
今後、SNPと、鍵を握るLDP等との協議が行われるでしょうが、SNPが主張する、スコットランド独立の可否を問う国民投票の実施を巡ってはLDPが明確にこれを拒否していますので、当面模索状態が続きそうです。LDPはまた、LPとの連立も否定しています。
もし国民投票が実施されれば、民意としてはスコットランドの独立を目指す方向に行くと思われますが、現実問題として、スコットランド単独で生きていくことができるのかどうかは不明な部分も多く、今すぐに独立することには危険も伴うと思われます。
グラスゴーからグリーンノックにいたる工業地帯はもはや過去のものですし、北海油田だけで生きていけるほど甘くはありません。旧ユーゴスラビア等で見られた国際的な独立のうねりも一段落です。
そんな中で、SNPGPやただ一人の無所属議員の協力を取り付け、少数政権を樹立する可能性もありますが、極めて不安定なものにならざるをえません。
法律では28日以内の組閣が義務づけられていますので、無理に多数派政権を作ろうとするとある段階での妥協は認めざるをえず、すぐにスコットランド独立に向かうことはないと思われます。その場合、SNPを支持した選挙民からの批判は避けられず、混迷を深めることになりかねません。
いずれにせよ、しばらくスコットランド情勢からは目が離せなくなりました。
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