バノックバーンの戦い

 イングランドの支配を断ち切る
以前にも書きましたが、13世紀の末、 スコットランドイングランドの支配下にあり、イングランドと、イングランドと手を組んだ一部の領主の支配に苦しめられていました。
1297年、伝説の英雄、ウィリアム・ウォレスはスコットランドの民衆を率い、イングランドに戦いを挑み、特に同年9月にはスターリング橋(Stirling Bridge)の戦いでイングランド軍を徹底的に痛めつけました。
しかし、次の年、フォルカーク(Falkirk)の戦いでイングランド軍に敗れます。
ウォレスの軍隊はその後もイングランドと戦い続けますが、14世紀に入った1305年、ウォレスは遂にイングランド軍に捕らえられ、八つ裂きの刑に処せられたのです。
それを描いた映画が「ブレーブハート」であることも前に書きました
それからもスコットランドはイングランドの支配に喘いでいました。
14世紀に入り、1306年、スコットランドの王位についたロバート・ザ・ブルースはイングランド王のエドワードⅠ世の軍に戦いを挑みましたが、大敗しました。
イングランド王は、この後、エドワードⅡ世へと代わります。
1314年6月、そのエドワードⅡ世が擁する、総勢2万人とも言われるイングランド大軍がスコットランドに攻め入り、小都市スターリング近郊にあるバノックバーンでスコットランド軍と対峙しました。(イングランド軍の勢力に関して、確たる証拠はないようです。)
6月23日には攻め込んだイングランド軍にスコットランド軍が背後から襲い掛かり(ブレーブハートに見られるウィリアム・ウォレスの戦い方と類似)優位に進めましたが、イングランド軍は数的優位な状況にあり、反撃しました。
スコットランドは援軍を送るとともに、フォーメーションを変え、サイドを広げます。
イングランド軍はシステム変更にすぐには対応できず、中央が手薄になったと錯覚して突破を試みますが、スコットランド軍のサイドは強力で、それを見たイングランド軍は一旦引き下がり、その日は両軍とも戦闘を終えました。
翌24日、スコットランド軍は槍部隊を主体にイングランド軍を待ちうけました。
イングランド軍は引いて守るスコットランド軍に多勢を持って一挙に襲い掛かりましたが、穴や障害物等に足を取られ、力が分散してしまいます。(これもブレーブハートのシーンと類似です。)
結局、イングランド軍は要人に戦死者や捕虜が出て、退却せざるをえなくなり、スコットランド軍の勝利で終了しました。
バノックバーン(Bannockburn)の戦い、1314年6月24日のことです。
この事件は、それまで教皇から破門されていたロバート・ザ・ブルースが、それを回復し、ブルースがスコットランドの国王であることを認知してもらう必要から行われた1320年のアーブロース(Arbroath)宣言、そして、それに基づくスコットランドの独立へとつながったのです。
スコットランドの独立は1707年のスコットランド-イングランド合併まで続きました。
18世紀後半になってこの出来事を歌ったのがロバート・バーンズで、Scots Wha’ Hae ( Scots Who Have )というタイトルで知られています。
この曲は、同じくバノックバーンの戦いにおける勝利を歌った「スコットランドの花」や、ややオールドファッション的ですがScotland The Braveなどともにスコットランド国歌の候補として残っています。
Scots Wha’ Haeをしばらくの間、当ブログのオープニングサウンドにしておきますので参考にしてください。バグパイプでゆったり奏でられています。
Scots, wha’ hae wi’ Wallace bled,     ウォレスとともに血をながしたスコットランド人よ、
Scots wham Bruce has aften led,      ブルースが指揮したスコットランド人よ、
Welcome to your gory bed,                         血染めの床へようこそ
Or to Victorie !                                                すなわち勝利へ!
Now’s the day, and now’s the hour;        今はその日、今はその時
See the front o’ battle lour,                        前戦を見よ
See approach proud Edward’s pow’r      誇り高きエドワードの権力に近づいて見よ
Chains and slaverie!                                  鎖と奴隷を !
(wha’=who; hae=have; wi’=with; wham=whom; aften=often; Victorie=Victory; o’=of; pow’r=power; slaverie=slavery)
ロバート・バーンズはこの他にもたくさんの有名な詩を作ったり、古くから民衆に伝わる音楽を収集したりしています。
Auld Lang Syne(蛍の光)やComin’ Thro’ The Rye(麦畑)はその代表です。
彼については、またいずれ書こうと思っています。
まもなく訪れる6月24日。それはスコットランドイングランドに勝利した日です。
注意:私は決して戦争好きではありません。逆に争いごとを心底嫌っています。歴史の事実として書いているだけですので、誤解のないようお願いします。サッカーはスポーツ(game)として楽しんでいます。
歴史に興味のある方はこちらへClick
ヨーロッパに関心のある方はこちらへClick

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。