1916年5月

 イースター蜂起の末に・・・
 
このブログでこれまで何度か触れてきた1916年の武装蜂起はイースターの月曜日(イースター・マンデイ)に決行されました。
今年のイースター・マンデイは3月24日でしたが、1916年は4月24日であり、それから1週間はダブリン総合(中央)郵便局(General Post Office~G.P.O.)を中心に戦闘が繰り広げられました。
そして、蜂起軍は「アイルランド暫定政府」設立を宣言します。
その宣言文にはトマス・クラーク(Thomas J. Clarke)ショーン・マクディアマダ(Sean MacDiarmada)トマス・マクドナー(Thamas MacDonagh)パトリック・ピアース(Pádraig H. Pearse)イーモン・キャント(Eamon Ceannt)ジェームズ・コノリー(James Connolly)ジョゼフ・プランケット(Joseph Plunkett)の7名が署名しました。
 
蜂起が失敗に終わると、5月に入って簡単な「裁判」で「関係者」が次々に処刑されました。
 
5月3日(水曜日)にはまず暫定政府声明に署名したクラークマクドナーピアースが、次の日にはプランケット、非署名者のエドワード・ダリ(クラークの従弟)、ウィリー・ピアース(パトリックの弟)、マイケル・オハンラハンが、そして5月5日には蜂起に直接は関わっていないジョン・マクブライドが処刑されました。15年前、南アフリカで起こったボア戦争で反英の立場をとったことで睨まれていたようですから、それが理由だとするとこじつけもいいところです。
5月6日、7日はさすがに休日だったのでしょう。
5月8日にはキャント、非署名者のコン・コルバートマイケル・マリンショーン・ヒューストンが銃殺されました。
5月9日、今回の蜂起にあってはむしろ蚊帳の外にあったトマス・ケントまでもがコーク刑務所で死刑に処されました。彼の家族がアイルランド義勇軍に関与していたというのが理由のようです。
更にマクディアマダコノリーと5月12日までに15人が銃殺刑になったのです。
このうちコノリーは戦闘で傷を負い歩けなくなったため、椅子に腰掛けたまま銃殺されました。
最後のに処刑されたのはロジャー・ケイスメントで、3か月後の8月3日のことでした。
こうして、暫定政府声明に署名した7名を含む16名が、瞬く間に葬り去られたのです。
 
アイルランドの一般市民の大部分はこの蜂起を「一部の跳ね上がりによる無謀な行動」と見ていましたが、5月に行われたイングランドの常軌を逸した仕打ちに反英感情が湧き出ます。
イングランドのこの行為は今日まで尾を引き、毎年イースターには普段は英国との協調を唱えるアイルランド政府首脳が率先して1916年武装蜂起の記念式典を行うのです。
 
私の手許に「The Easter Rising In Song & Ballad (歌とバラッドで綴るイースター蜂起)」という本があります。
そこにあった The Dying Soldier という詩を紹介します。
ピアースを偲びマクトマス神父が書いたものです。
 
      The Dying Soldier
 
Mother Ireland I have loved thee
With a love that knew no fear
I have drawn the sword to free thee
At the flowering of the year
But a hand was raised to smite me
As I stopped to kiss thy brow
And the arm that would have freed thee
By my side hangs helpless now.
 
I have lived and loved and laboured
With a patriots heart and will
That the dawning years might find thee
Fearless and unfettered still
I am vanquished, and my comrades
In the glorious fight have bled
And the dauntless hearts that loved thee
Rest among the silent dead.
 
But ‘twer nobler thus to perish
Thus to wipe away the tears
With the distant voice of freedom
Echoing in the dying ears
That to stand at fawning minions
Of the sneering conqueror’s race
With the clanking changes of bondage
Telling of our deep disgrace.
 
When the deatless glow of freedom
Flickering through the gloom of years
Shall have flashed upon the hilltops
Conqueror of gloom and tears
When a future age shall find thee
Freedom standing by thy side
Mother Ireland, O, remember
‘Twas for freedoms cause they died
 
They are gone and I must follow
To the golden fields above
Where the mighty God of justice
Shall reward the patriots love
Sweet it where I live and love thee
Sweeter far for thee to die
With the flower-clad hills around me
Echoing back my last good-bye
 
      
    The Easter Rising In Song & Ballad
(C.Desmond Greaves  Kahn & Averill, London, 1980)

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