ふるさとの歌[10-08]ドニゴール

ふるさとの歌[10-08]アイルランド最北の地ドニゴール
=反英の士、オドンネル、オニールの故郷=
 
アイルランドは大きく北部のアルスター(Ulster)、西部のコナハト(Connacht)、南部のマンスター(Munster)、南東部のレンスター(Leinster)に分かれ、アルスターの大部分は未だに英国(イングランド)の支配下にありますが、ドニゴールはアイルランド共和国に属しています。日本の東北地方と似て、ドニゴールではエンヤ(Enya)を始め、クラナド(Clannad)アルタン(Altan)といった多くのアーティスト/アーティストグループが生まれています。
ドニゴールはゲール語地域(Gaeltacht)の一つで、英語とともにゲール語も話されますが、そのゲール語はスコットランド・ゲール語に近いと言われています。
Philips’ Modern School Atlas(George Philips & Son Ltd, London, UK) に加筆
 
アイルランド西海岸の多くがそうであるように、ドニゴールはアイルランドの中でも経済的には恵まれていない土地で、特に大企業があるわけでもなく、農業や漁業が中心産業です。19世紀半ばのジャガイモ大飢饉でも大きな影響を受け、多数が亡くなったり移民したりし、現在の人口な大飢饉前の半分以下になっています。それでも面積の広さもあり、アイルランドでは第4の州(county)です。
音楽の郷でもあるドニゴールには古い歌、新しい歌がたくさんありますが、その中から今回は「(他ならぬ)私のドニゴール(My Own Donegal)」を紹介します。
軽快なリズムに乗せて美しい自然、伝統を讃えます。
 
    My Own Donegal
 

Where the blue Atlantic Ocean meets the shores of Donegal

In that little northwest corner of our land

See the Blue Stack mountain range, and majestic Errigal,

And you’ll know that you’re in heaven when you stand

When the heather is in bloom on the hillside

And the stream’s through the grounds our running clear

There’s a welcome to be found for the stranger

With a smile, and a cup of good cheer.

 

     =Refrain=

Land of O’Neill and O’Donnell* famed in story and song

From old Malinhead to Ballyshannon

From the north where the Foyle flows along

Your people so kind and so gentle

Your valleys and mountains so tall

I’ll keep in my heart, I must be a part

From you, my own Donegal.

 

To hear once again those voices I love

Greet me in their own native tongue

To wander again blue hillside and glen

And we lived those happy days when I was young.

Most of all there’s a girl who’s been waiting

And she’ll greet me with arms of in wine

By the half way we will meet and what’s the fishing fleet

Says sail from Killybegs quickly to Tyne

     

     =Refrain=

 
〔註〕 *Land of O’Neill and O’Donnell(オニールとオドンネルの地)
16世紀末、エリザベス1世(Queen Elizabeth I)が統治するイングランドはカトリックを徹底的に弾圧し、カトリックが勢力を持っていたアイルランドを侵略しました。それに抗してアイルランド北部のアルスターを中心に抵抗運動がおこり、9年戦争と呼ばれます。それを指導したのが現在のドニゴール地方出身の氏族(clan)オドンネル(O’Donnell)で、秘密裏に手を結んだ氏族がオニール(O’Neill)でした。
 
 16世紀初頭におけるアイルランド北部の権力者
 Curtis A: A history of medieval Ireland(1938 )に加筆
 
実際に闘ったヒュー・オドンネル(Hugh Roe O’Donnell)ヒュー・オニール(Hugh O’Neill)の話はデズニー映画、反逆の戦士(Fighting Prince of Donegal)のモデルになっています。
1599年8月15日にはロスコモン州(County Rosscommon)北部のカーリュー(Curlew)山系でイングランドに勝利しましたが、結局は敗北に終わり、その後、17世紀前半のクロムウェル(Oliver Cromwell)の侵略につながります。
オニール、オドンネルはドネゴールにとって象徴であり、誇りでもあります。
 
My Own Donegal はアイルランドのカントリーミュージック歌手、ジョン・カー(John Kerr)が1990年に歌い有名になりましたが、今やドミニク・カーワン(Dominic Kirwan)の持ち歌と言ってよいでしょう。 
    

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