母の愛はありがたいもの(天の恵み)

A Mother’s Love Is A Blessing
 
サッカーJ1アルビレックス新潟の選手として4年余りチームを牽引してきたFWの矢野貴章がドイツブンデスリーガのSC フライブルクへ移籍しました。チームにもサポーターにもそして何より大切な家族にも直接挨拶をせず慌ただしくドイツの選手となった貴章ですが、多くの人が知っているように、実際は家族やサポーターやチームのことに誰よりも気を遣う優しさを持っています。
とりわけ自分を中学生から一人で育ててくれた母親に対しては尊敬の念を抱いているはずです。そしてまた貴章のお母さんも異国へ旅立つ貴章を期待と不安が入り混じった複雑な気持ちで見ているに違いありません。
 
この曲はそんな情景を歌ったもので、本当は来年の母の日にアップするつもりで用意していました。しかし、今もよい機会かもしれないと思い紹介します。
タイミング的にはそろそろ「ふるさとの歌 10-09」の時期で、それも準備中だったのですが。
 
A Mother’s Love Is A Blessing:この歌はOld Rustic Bridge By The Millと同じ作者、アイルランドのキーナン(Thomas P. Keenan)によって書かれたもので、作曲もキーナン自身です。19世紀後半に作られています。
ドイツではなくアイルランドの曲ですので、貴章とは少々外れますが、母と子というのはどこでも同じでしょう。
英語のbless、blessingというのはなかなか理解しにくい言葉で、元々はblod(blood,血)に起源を発し、「(血を流す)犠牲」を意味します。しかし後でbliss(恩恵)と混同して使われ、いつしか一緒になり、今では(神の)ご加護といったような意味を持っています。(Chantrell G:Dictionary of Word Histories,Oxford University Press,2004)
タイトルでは一応、「ありがたいもの」としましたが、天の恵み、ご加護などとしてもよいかもしれません。
 
それはともかく、この曲はフランク・マコート(Frank McCourt)の小説、アンジェラの灰(Angela’s Ashes)が映画化されたとき、挿入歌としてKevin Barryなどとともに使われ、常しえとなく暗い物語の中でひとすじの明かりをともしてくれました。
 
Frank McCourt:Angela’s Ashes(Flamingo,London,UK,1997)(日本語訳も出ています。)
 
わかり易い英語ですので、特に訳をつけることはしませんが、恐らくはジャガイモ大飢饉で北米へ移住しなければならなくなった少年を主人公にしていると思われます。
 
一人の少年がアイルランドを去り大西洋を渡りました。
そして、波止場で見送る母親が息子を抱きしめ言います。
「あなたがどこをさまよっていても、母の愛は天の恵み(有り難いもの)よ」
「辛いときにはお母さんを思い出しなさい」
「忘れちゃだめだよ」
 
その少年は渡った土地に落ち着き家庭を持ち、子供もできます。
少年は言います。
「お母さんに教えてもらったように自分の子にも教えるよ。」
 
貴章がこのブログを見ているとは思えませんが、貴章にも贈りたいと思います。
 
A Mothe’s Love Is A Blessing (Thomas P. Keenan)
 
An Irish boy was leaving
Leaving his native home
Crossing the broad Atlantic
Once more he wished to roam
And as he was leaving his mother
Who was standing on the quay
She threw her arms around his waist
And this to him did say

   -Refrain-
A mother’s love’s a blessing
No matter where you roam
Keep her while she’s living
You’ll miss her when she’s gone
Love her as in childhood
Though feeble, old and grey
For you’ll never miss a mother’s love
Till she’s buried beneath the clay

And as the years go onwards
I’ll settle down in life
And choose a nice young colleen
And take her for my wife
And as the babes grow older
And climb around my knee
I’ll teach them the very same lesson
That my mother taught to me

   -Refrain-
 
YouTubeからは母の日用にフォスター & アレン(Foster & Allen)の「母の日バージョン」を選んでしまいましたが、そのままにします。歌詞が原詩と少し違っているのはいつものことです。
  

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